親の経済の問題で進学できない子供が多くなっている
高校への進学はもう義務教育にしていいのではないかというくらいに高くなっています。
しかし大学への進学率というと、親の収入格差によって進学を希望しているのに進学できない状況の子供も多くなっています。
こうした経済的理由で修学する事が出来ない学生に対して、学資貸与を行い、どのような経済、社会状態にあっても学生が安心して学ぶことができるようにと、貸与、給付する制度を行っているのが、日本学生支援機構(JASSO)です。
日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金とは
貸与型奨学金は意欲と能力のある学生が自らの意思と責任をもって大学で学ぶことができるよう、国の重要な教育事業として行われているものです。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金貸与対象となるのは、大学院、大学、短大、高等専門学校、専修学校(専門課程)、専修学校(専門課程)で学ぶ、学生・生徒です。
無利息貸与となる第一種奨学金と、利息付となる第2種奨学金があります。
申込みに関しては学校を通じて行うもので、在学している学校の指示に従い行ってください。
また進学前に奨学金予約制度が活用できますので、この点についても在学中の学校に確認しましょう。
日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金制度とは
経済的に困難な状況にある低所得世帯の学生、生徒に対し、大学などへの進学を後押しすることを目的としている制度です。
こちらも申し込みは在学中の学校を通じてという事になるので、学校に確認を行ってください。
この給付型の場合、優れた学力をもっており、進学の目的、意志が明確なのに、経済的理由で進学が困難という学生に、「返還の必要がない給付奨学金」を交付し、大学等への進学を後押しすることを目的としています。
募集対象者は、住民税非課税世帯、また生活保護受給世帯であることまたは社会的養護を必要とする人、という条件があり、このいずれかに当てはまる場合申込みできます。
社会的養護を必要とする人というのは、18歳時点で児童養護施設、児童自立支援施設、自立援助ホームに入所している、入所していた人、また18歳時点で里親、小規模住居型自動養育事業委託者のもとで養育されている、されていた人です。
成績などの基準については、機構より提示されるガイドラインを踏まえ、各高等学校などが決定します。
機構が示す推薦枠範囲内で採用候補者を推薦することになります。
給付型奨学金を受けることが出来れば、進学先大学の設置者、また通学形態により、自宅通学の場合、国公立で2万、私立の場合3万、自宅外通学の場合、国公立で3万、私立で4万の額が給付されます。
申込みについては在学中の学校に申し込むことになりますが、高等学校卒業程度認定試験合格者で、合格から2年以内、また合格見込みの場合、日本学生支援機構(JASSO)に直接申し込みが必要となります。