メジャーな入試手法
私立大学への入試方法は非常に柔軟性が高い傾向にあります。
やはり、少子化の問題もあってどこの大学も生徒の確保に躍起になっており、フレキシブルな方法で入学することができるからです。
従来、私立大学と言えば3教科の試験を行う事が一般的でした。
しかし、昨今では2教科だけの受験、特定科目の配点設定の調整による学生の得意教科を活かした受験、センター試験を利用した選抜など、今までよりも間口が広がっていることが分かると思います。
さらに、学内での別の学部の併願可能な仕組みを整えることで、より入学しやすいように調整しているというケースも少なくありません。
私立大学でメジャーな入試手法としては、推薦入試も挙げられます。
これは学力による試験を行わないというもの。
どちらかと言えば人間性を元に評価することが多い試験です。
たとえば、高校での成績(1年末、2年末、3年1学期)や面接、テーマに沿った小論文、大学への志望動機や将来の目標といった項目から判断します。
特に指定校推薦と呼ばれる制度は、大学側と高校側の信頼関係が大きく関係しているもの。
学生は高校の代表として、学内での選考のもと大学の試験に臨みます。
この制度は、高校側が「信頼に足る人物」とお墨付きをしているものですから、まず落ちることはありません。
たとえば、面接や小論文の内容が著しく悪い場合を除き、まず合格します。
さまざまな観点から
他にもAO入試と呼ばれるものも登場。
これは女優の広末涼子さんが早稲田大学に進学する時にも注目を集めたものです。
学力ばかりではなく、さまざまな観点から見て「大学で学ぶにふさわしい人物」を募集する場合に関係します。
志望動機によりますが、一芸入試と呼ばれることもあり、極端な話、自身のネームバリューで入学することも不可能ではありません。
もちろん、現実的には彼女のように芸能人になったり、甲子園の優勝投手や何らかのコンテストで全国に名を轟かせたりするというよりも、面接や小論文を通じて、個性をアピールする方が現実的でしょう。
参考:広末涼子さんも受けた早稲田のAO入試とは
このように、私立大学はさまざまな選択肢で入学することができます。
もちろん、学力が問われる試験もありますが試験の受け方にも選択肢は充実。
個性が求められるものも多く、制度によっては学力が不十分でも受けられるものもあります。
このような試験制度を有効に活用することが大切でしょう。